
スイスに行ってみたいけど、ベストシーズンはいつ?



夏がいいって聞くけれど、それ以外の季節はどうなんだろう?
この記事では、海外添乗員として世界103カ国を訪問し、スイスには6回、春夏秋冬すべての季節の訪問した私が、あなたのこんな疑問を解決します。
「春夏秋冬」は日本だけのもの、みたいに言われますが、じつはスイスにも四季があるんですよ。
この記事を読めば、ベストシーズンといわれる夏の魅力はもちろん、スイスの四季折々の特徴がわかります。
- スイス旅行は夏がベストシーズンといわれる理由
- 夏にスイスに行くデメリット
- 他の季節の魅力
- 季節ごとの特徴や写真
こんなことをまとめてみました。



私が実際にツアーで撮影した写真も紹介しますね!
夏にお休みが取れなくてスイス旅行を諦めているあなた!
大丈夫です!
他の季節もとってもおすすめなので、ぜひ参考にしてくださいね!
おすすめの展望台やハイキングコースについてはこちらをどうぞ。




【結論】スイスのベストシーズンは夏
ズバリ!スイス旅行のベストシーズンは夏(6月~8月)です。
これはもう、疑いようのない事実で、旅行会社に問い合わせてみても、たいていそのように回答されると思います。
理由は主に3つ。
- ハイキング&高山植物パラダイス
- 気候が安定している
- 日照時間が長くなる
ハイキングと高山植物が楽しめる
理由は何といってもコレ!
スイスはハイキング大国で、山のふもとには地球1周分よりも長い5万㎞ものハイキングコースが整備されているんです。
平坦に整備されている道も多く、それこそベビーカーに乗った赤ちゃんから、おじいちゃんおばあちゃんまで、のんびりとハイキングを楽しんでいます。
スイスに行くなら、絶対にハイキングを楽しんでほしい!
山を眺めるだけで帰ってしまうのはもったいないです。
特に6月から8月にかけては、可愛らしい高山植物が咲き誇り、あたり一面お花畑!
足元は花々でいろどられ、目の前には雄大な山並み!という絶景を見ながらハイキングできますよ。


このハイキングコース、冬のあいだは閉鎖されています。
というより、雪が積もってスキーコースになっているところが多いんです。
スイスは国土の7割が山で占める山岳国家。
緯度も日本より高いため、冬のあいだは雪が降り積もり、ヨーロッパ屈指のスキーリゾートになります。
5月ころの雪解けとともに、標高の低いところから少しずつ開通し、7月にはほぼすべてのコースで歩けるようになります。
雄大なアルプスの山を眺めながらハイキングを楽しむことが出来るのが夏のあいだだけなので、ベストシーズンとされています。
気候が安定している
この時期は、日中の気温が25度~30度と、半そで1枚に薄手の長そでを羽織ると快適に過ごせます。
しかも、日本のように湿度が高くないので、カラッとしていて不快さがまったくありません。
ケーブルカーなどで少し標高の高いところに行けば、それはそれはとっても爽やか!



じめじめムシムシした日本の夏よ、さらば!
そんな気分になってしまいます。
日照時間が長い
日本でも、夏のあいだは19時くらいまで明るいですが、スイスはもっともっと遅くまで明るいです!
なんと!21時すぎくらいまで明るいんです。
日照時間が長いと、遅くまで楽しめるので嬉しいですよね。
朝も5時くらいには明るいので、活動時間がたっぷりとれます。



くれぐれも、寝不足には注意してくださいね!
ベストシーズンだけど!スイスへ夏に行くデメリットは〇〇
ハイキングが楽しめて、気候も安定しているスイスの夏ですが、夏にスイスに行くデメリットもあります。
それは、
- どこも混んでいる
- しかも日本人だらけ
- そして料金が高い
ベストシーズンなので仕方がないことではあるのですが、それにしても日本人のスイス人気はすごいです。
ホテルの朝食会場は、
「えっと…ここは日本のホテル??」
と思うほど、日本人しかいないこともありました…それも何度も。
ほかにも、「氷河急行」や「ゴルナーグラード鉄道」は日本人に大人気なので
「日本の通勤電車ですかっ??」
と思うほど、日本人ばっかりのこともあります。
しかも、ホテル代とか航空券とか、どうしても高くなるんですよね…
旅行会社が早くから押さえていることもあるので、個人で手配される方は、希望のホテルが見つからない…
なんてこともあるかもしれません。
- 混雑を避けて静かなスイスを楽しみたい
- 日本人ばっかりはちょっと…
- 人が行かない時期にいってみたい
こんな人は、これから紹介する他の季節も検討してみてください。
スイスへの旅行は夏ばっかりが注目されすぎて、他の季節の魅力が全然伝わっていません。
個人的には、秋や冬もステキだと思っています。もちろん、春も!
ここからは、スイスの他の季節の魅力を、私のお気に入りランキング順に紹介します!
【冬】スイスの冬は思ったより寒くない?第2のベストシーズン
スイスの冬というと、寒いんじゃないの?
と心配する人が多いですが、じつはそこまで寒くありません。
チューリッヒの1月の平均最高気温は2度、平均最低気温は-2度なので、日本の北陸地方と同じくらいの感覚です。
観光が出来ないほど極寒の地というわけではありません。
日本ではスイスの冬の魅力はあまり知られていませんが、ヨーロッパでは、スイスは夏よりもむしろ冬の方が有名なくらいです。
特に、マッターホルンのふもとのツェルマットは、ヨーロッパでも有数のスキーリゾートとなり、多くのスキーヤー、スノーボーダーでにぎわいます。
もちろん、スキーはスノーボードをしない人でも楽しめます。
冬にスイスを訪れるメリットは、ズバリ
- 雪をまとった大迫力の絶景が見られる
- 圧接された雪の上をスノーハイキングできる
- 晴天率が高く、山がハッキリと見える
ことです!
こちらは、実際に1月にスノーハイキングをした時の写真です。


ふかふかの雪の上を歩く贅沢と言ったら!
まるでマッターホルンに向かってダイブしているかのような感覚でした。
※新雪の上を歩く際はガイド同伴で歩いています※


このように、展望台から圧雪されたルートがあるので、特別な技術や道具はいりません!
展望台から少し歩くだけで、こんな絶景を見ることができます。
夏は緑豊かな草原や山上湖がある風景も、冬はこんなにも様がわり!
ほぼ同じ場所から撮影した夏と冬の写真を一挙ご紹介!(左が夏、右が冬、すべて筆者撮影)












夏とはまったく違う風景に、スイスに何度も来たことがあるお客様も大興奮!
じつは、夏はベストシーズンではあるものの、山に雲がかかってしまうことも多いんです。
残念ながら、2日間滞在したけど、マッターホルンの山頂は見えずじまい…ということもありえます。




それに比べると、冬は空気が澄んでいて快晴の日が多く、雪をまとっているので、より迫力ある展望を楽しむことができるんです!
冬のスイスは、防寒対策をしっかりしておけば、十分に楽しむことができます。
注意するべきこと(デメリット)としては
- 日照時間が短い
- 冬期運休のケーブルカーやレストランもある
があります。
特に、17時には暗くなるので、行動時間は短くなります。
【春】残雪とお花のコラボレーション


春は、冬と夏のいいとこどりです。
雪解けのあと、ナルシスの花が咲き、標高の低いところではハイキング道が歩けるようになります。
雪もまだ残っているので、冬の雪山の迫力も楽しみつつ、ハイキングも楽しむことができます。




ただし、季節の変わり目に当たるため、
- 気温や天候が不安定
- 雪解けが遅いなどの理由でハイキングコースやケーブルカー、展望台などが予定通り開かない
という事態にあうことがデメリットです。
【秋】カラマツの黄葉が美しい静寂のスイス
秋になると、カラマツが黄色く色づき、草もみじが紅葉し、色鮮やかなゴールデンカラーに染まります。
空気が澄み、晴天率が高くなるのも特徴です。
夏の喧騒が落ち着いて、展望台やホテルも空いているので、しずかに滞在できます。
秋であれば、日本人に会うこともほとんどないでしょう。
また、ジビエが解禁されたり、ワインができたりと、グルメ好きにはたまらない季節でもあります。
注意する点としては、春と同様、季節の変わり目でオフシーズンにあたるため、レストランや展望台などが休業している場合もあることです。
オフシーズンの情報を確実に収集するのはなかなか難しいため、旅行のプロの力を借りるのが確実です。
旅行会社が主催するツアーや現地発着のオプショナルツアーを事前に予約したり、オリジナルプランを企画・予約をしてもらえば、現地で戸惑うことはありません。
スイス旅行のベストシーズンは夏!それ以外の季節もおもしろい!
以上、スイスの四季の魅力をご紹介しました。
快適な気候のもとでハイキングを楽しむには夏がベストシーズンと言えます。
ただし、日本人だらけで混雑していたり、料金が高いというデメリットがあります。
春夏秋冬、すべての季節を訪れた私のおすすめは冬。
夏とはまったく異なる雪山の大パノラマが楽しめます。
静かなスイスを楽しみたければ、春や秋を検討するのもいいですよ。
スイス旅行の参考にしていただければ幸いです。



不明な点があれば、問い合わせフォームからご質問も受け付けています!