海外旅行でお腹を壊してしまう人はとても多いです。
筆者は海外添乗員として103ヵ国を訪問してきましたが、旅行中にお腹を壊して大変な思いをしているお客様をたくさん見ました。
かくいう筆者も、個人でカンボジアを旅行中、ひどい腹痛と下痢に襲われて観光を台無しにしてしまったことがあります。
旅行中にお腹を壊すと、悲惨です!
個人旅行の場合は、トイレを探すだけでも苦労します。
パッケージツアーに参加していると、好きな時にバスを降りてトイレに行くことができません。
いざトイレがあったと思っても、日本とは異なるトイレ事情にあたふたして、人生最大のピンチになるかもしれません。

この記事では、元海外添乗員の筆者が、海外旅行でお腹を壊しやすい原因と対処法を解説します。
ツアー中にお腹を壊してしまったお客様をたくさん見てきたからこそ、あなたにも気を付けてほしいです!

楽しみにしていた海外旅行、お腹を壊して台無しにしたくないですよね?
この記事を読むことで、お腹を壊さないために海外旅行で気を付けることが分かります。
日本から持って行くと良いアイテムも紹介するので、現地で困らないように準備してくださいね。


【体験談】海外旅行でお腹を壊さないための注意点
ズバリ、海外旅行中にお腹を壊さないためには、次のことに気を付けてください。
- 水道水は飲まない
- ミネラルウォーターを買う
- 生野菜や氷も控えるとより安全
- 食べ過ぎ注意
ツアーがはじまる前に、添乗員としてお客様にも案内していたことです。
詳しく解説していくので、チェックしてくださいね。
水道水は飲まない


海外は、日本ほど上下水道が発達していない国がほとんどです。
水道水は飲まずに、ミネラルウォーターを購入するようにしましょう。
日本のレストランやカフェでは、お水は無料でもらえますが、海外では有料のことが多いです。
Water, please.
とレストランで言うと、有料のミネラルウォーターが提供されます。
ヨーロッパでは、1ボトル3~5ユーロする場合もあります。
有料と知らずにたくさん水をおかわりして、食事代以上に請求されてしまったという失敗談をときどき聞きます。
海外では水は有料と認識して、思わぬ請求をされないように注意しましょう。
場合によっては、アルコールや炭酸飲料水の方が安いこともありますよ。
水道水が飲める国では、無料で提供される場合もあります。
以下の単語を知っておくと安心です。
- tap water 水道水(無料)
- botlled water ミネラルウォーター(有料)
添乗員付きのツアーだと、飲み物の注文もサポートするので、海外旅行がはじめてでも安心ですよ。


生野菜や氷も控える


生野菜は水道水で洗っていることが多く、水滴が多くついている場合は、その水が原因でお腹を壊す人もいます。
レタスやキャベツなど、葉物野菜は水滴がたくさんつきやすいです。
一気にたくさん食べず、少しずつ食べて様子を見るようにしましょう。
不安な人はなるべく火を通したものを食べる方が安心です。
海外旅行中はどうしても野菜不足になりやすいので、私は青汁やサプリで補給していました。
氷が入ったフレッシュジュースやシェイクを飲む際も注意が必要です。
お腹が弱い人は、その氷が原因でお腹を壊してしまう人もいます。
南国のフルーツジュールは美味しいので、いろいろ飲んでみたくなりますが、飲みすぎないように気を付けましょう。
屋台などは避け、ホテルやレストランなどで飲んだり、氷抜きにしてもらうといいですよ。
食べ過ぎに注意
旅行中の食事は楽しみですよね。
美味しい料理でついつい食べ過ぎてしまうこともあります。
旅行中は、思っている以上に身体が疲れていて胃腸も弱っています。
食べすぎると、胃腸に負担がかかってお腹を壊すことがあります。
腹八分目を心がけ、食べ過ぎないようにしましょう。
【悲報】海外旅行でお腹を下す原因は水が合わないから
残念ながら、ミネラルウォーターを飲んで、氷や生野菜を避け、食べ過ぎないようにしていても、お腹を壊すこともあります。
その理由は
- 水質が日本とは違う
- 水あたり
- 水が不衛生になっている
ということが考えられます。
実は、良かれと思って飲んでいる水が原因で、お腹を壊している可能性があるんです!
水質が合わない


海外では、食文化が異なるのと同じように、飲み物事情も異なります。
日本の水は一般的に軟水です。
ミネラルの含有量が少なく、口当たりがマイルドで飲みやすいのが特徴です。
海外のミネラルウォーターは、カルシウムをはじめとするミネラルを豊富に含んだ硬水が多いです。
軟水を飲みなれている日本人には、飲みにくかったり、お腹を壊してしまったりすることがあります。
心配な人は、日本で飲みなれているミネラルウォーターを、いくつか持って行くと良いでしょう。
水あたり
特に、東南アジアなど暑い国を旅行中に多いトラブルです。
暑い国の観光では、汗をたくさんかく分、水分摂取量も増えます。
そのこと自体は良いのですが、身体が水分をうまく吸収できず、胃腸に負担をかけてしまって、下痢になったりお腹がいたくなったりするケースです。
汗をたくさんかいた場合は、水分だけでは、身体にうまく取り込めません。
日本からポカリスエットなどスポーツ飲料の粉末を持参するのがおすすめです。
飲みかけのペットボトルは不衛生
ペットボトルは便利ですが、一度口を付けてしまうと細菌が繁殖しやすくなります。
衛生微生物研究センターによると、炎天下(32.5度)では、ペットボトルに口をつけて飲んだ場合、3時間後から急激に増殖が始まるとされています。
9時間後には約1万倍、24時間後には100万倍以上となり、食中毒の危険水準を超えます。
東南アジアなどでは、気温が30度を超えることは日常なので、知らない間にペットボトル内の細菌が増えています。
見た目や味に変化がないので、気付かずにそのまま飲んでしまい、食中毒のような症状が出る場合があります。
コップに移しかえて飲むのが理想ですが、旅行中はなかなか難しいと思います。
一度口を付けたペットボトル飲料は、3~4時間を目安に飲み切るのが安全です。
もったいないからと言って、翌日も飲むのは危険なのでやめましょう。
【対策】海外旅行でお腹を下さないためのグッズ
海外旅行でお腹を壊さないように、日本で準備できるものはあらかじめ持っていきましょう。
日本のミネラルウォーター
旅行初日でホテルに着いた日は疲れてたり、夜遅くてお店が閉まっている場合があります。
日本のように、自動販売機やコンビニがどこにでもあるとも限りません。
ホテルの部屋に入ってすぐに飲めるように、何本かスーツケースに入れておくのがおすすめです。
スポーツ飲料やお茶などの粉末
特に、暑い国に行く際にはマストアイテムです。
水だと吸収が悪く、飲みづらい場合でも、スポーツ飲料ならスッと身体に入ってきます。
水に溶けるタイプの緑茶や麦茶もあると、バリエーションがあり飽きません。
海外ではなかなか手に入らないので、日本で準備していきましょう。
胃腸薬や整腸剤
お世話になりたくありませんが、万が一下痢や食あたり、水あたりになった時のために、持っておくと安心です。
添乗員は一通りの薬を携行していますが、一番利用頻度が高かったのが胃腸薬です。
お腹を下したまま、観光バスに乗るのは悲劇です。
まずはお腹を下さないように心がけることが大切ですが、万が一の際の時に、自分に合った胃腸薬をもっておくと安心ですね。
青汁やサプリ
生野菜を控えていると、野菜不足になりやすいです。
また、脂っこい食事が続くこともあります。
気になる人は、青汁やサプリなどを用意しましょう。
【驚き!】日本と海外のペットボトル飲料の違い
ここでは、ペットボトル飲料をめぐって、日本とは異なる事情にビックリした経験を紹介します。
炭酸水に注意


特にヨーロッパでは、炭酸水の方が主流のことが多いです。
今でこそ、健康のために炭酸水が流行っていますが、そんなオシャレなものを飲んだことがなかった筆者は、とてもビックリしました。
買うときには、ペットボトルを軽く押してみましょう。
パンパンだったら炭酸水、ペコッとへこめば普通の水です。
飲み慣れていない人には苦手な人もいますが、ハマってしまえば炭酸水の方が良いと思えるほど、好き嫌いが分かれるかもしれません。
私は、ヨーロッパの添乗ですっかり炭酸水にハマってしまったタイプです。
ペットボトルが破損!


東南アジアや南米のペットボトルは、やわらかくて破損しやすいものがあります。
また、キャップがしっかり閉まらなかったり、横にすると水が漏れるものもあります。
かばんの中でこぼれてしまわないように、注意しましょう。
お茶が甘い?!
海外のペットボトル飲料は、砂糖が大量に入っています。
パッケージは「Green Tea」、「緑茶」となっていても、砂糖で甘くなっていることが多いのでびっくりします。
現地の人向けに、砂糖で甘くしてあるので、日本人の口には合いません。
注意してくださいね。
海外旅行で迷わない!飲料水に関する英語
飲料水といっても、種類によって表現が異なります。
自分が求める水が手に入るように、覚えておくと便利です。
- tap water 水道水
- botlled water ミネラルウォーター
- watar with gass ガス入りの水
- water non gass ガスなしの水
【対策】海外旅行でお腹を壊さないための秘策は〇〇
海外旅行中の飲料水の問題は、なかなか悩ましく、煩わしい問題です。
有名な観光地であっても、日本のようにあちこちにコンビニや自動販売機はありません。
また、夜間は閉まることもあります。
観光中にその都度お水を買うのは面倒ですし、買いだめするのも重たくて大変です。
- 夜間に水が飲みたくなった!
- 近くにコンビニも自動販売機もない!
- 買いに行きたいけど言葉が心配
- 一人で買いに出歩くのは怖い
こんな時に便利なのが、持ち運びタイプの浄水器Welvinaです。
電池や充電も不要で、ホテルの部屋の水道水を注ぐだけで、手軽に飲料水が作れます。
お腹を壊しやすい人や、海外旅行での飲料水問題が心配な人は、浄水器を活用するのもアリです。
気になる人はチェックしてみてくださいね!




まとめ:海外旅行でお腹を壊さないためには「水」に気を付けて!
海外旅行では、水道水は飲まずに、ミネラルウォターを買うようにしましょう。
お腹が弱い人は、氷や生野菜も避けたほうが安心です。
海外の水は硬水のことが多く、日本とは水質が異なるため、人によってはお腹がゆるくなりやすいです。
日本からミネラルウォーターを持って行ったり、胃腸薬を用意しておくと良いでしょう。
スポーツ飲料やお茶の粉末も役立ちます。
最近は、持ち運びタイプの浄水器もあります。
浄水器を使ってホテルの水を濾過するのも、購入の手間がなく便利です。
海外旅行でお腹を下すと、旅行どころではありません。
海外の飲料水事情を知って、事前に準備をして行きましょう!
楽しい旅行になるといいですね!