飛行機にはさみって持ち込みできるの?
旅行先ではさみを使いたいときはどうしたらいいの?
飛行機で旅行をするにあたって、あなたはこんな疑問をお持ちではありませんか。
洋服やお土産のタグを切ったり、眉を整えたり…
はさみは旅先でも何かと重宝します。
中には、小さなお子さんの食事や爪を切るためにマストアイテム!という人もいるかもしれませんね。
ちなみに、私はよくサカムケの処理に使います…
この記事では、海外添乗員として約10年間で103ヵ国を案内してきた私が、あなたのこんな悩みや疑問を解決する記事を用意しました。
結論を言うと、残念ながら、原則飛行機にはさみを持ち込むことはできません…!!
かくいう私も、うっかりはさみを手荷物にしてしまって、没収されたこと数知れず…
この記事では
- 飛行機に持ち込みできるはさみもある →持ち込む際の注意点
- うっかりはさみを手荷物に入れてしまったらどうなる?
- 没収されたくない場合の苦肉の策3選
こんなことをまとめてみました♪
旅先ではさみが必要な場合は、事前に対策と準備をして持って行ってくださいね。
はさみは、旅行中にあると何かと便利なので、旅のお供に用意しておいて損はないと思います!
飛行機にはさみは持ち込みできない!【原則】
原則、飛行機にははさみは持ち込みできません。
理由は、ズバリ安全を確保するためです。
ハイジャックやテロの凶器として、はさみが利用されてはたいへんですよね。
また、飛行機の機器や設備に刃物が不適切に干渉することで、航空機の機能に影響を及ぼす可能性もあります。
安全で快適な空の旅を提供するため、刃物を機内に持ち込むことが制限されているんです。
機内に持ち込みはできないが、スーツケース預けは可能
手荷物としてはさみを飛行機の中に持って入ることはできませんが、スーツケースに入れて預け荷物にしておけば、旅先で利用できます。
はさみを旅行に持って行けないわけではないので、安心してくださいね。
旅行先ではさみが必要な場合には、あらかじめスーツケースに入れて準備をしておきましょう。
飛行機に持ち込みができるはさみは何センチ?【例外】
原則、はさみを飛行機の中に持って入ることはできません。
ただし、「刃体が6㎝以下」の小さなはさみは持ち込むことができます。
「刃体」とは、ネジで留まっている支点から、刃先までのことです。
たとえば
- 眉ばさみ
- 赤ちゃん用の爪切り
- 裁縫用のはさみ
こうしたはさみは、刃体が6㎝以下と小さなものになりますので、例外的に持ち込めることになっています。
ただし、刃体が6㎝以下でも、先がとがっているものは持込みできません。
先は丸みを帯びたものを選びましょう。
飛行機にはさみを持ち込むときの注意点
「刃体6㎝以下」の小さなはさみを持ち込む場合の注意点です。
手荷物検査場では、あらかじめはさみをトレイに出しておきましょう。
ポーチやカバンに入ったままだと、「刃物=危険物」として認識され、再検査となってしまいます。
スムーズな検査のためにも、持ち込み可能な小さなはさみだと分かるように、トレイの上に出して検査を進んでくださいね。
手荷物検査場ではさみが見つかってしまったら…没収は回避できる?
うっかり、普通のはさみ(刃体が6㎝以上のもの)を手荷物にしてしまった場合、残念ながら、没収となります。
手荷物検査場で、はさみやカッターなどが無造作に入っている透明のボックスを見たことがある人もいるはず。
あれは、うっかりカバンに入ったままになっていたために、没収されてしまった哀れな刃物ちゃんたちです。
一般的には、はさみはそんなに高価なものではないので、諦めて手放した方がその後の流れがスムーズです。
しかし、どうしても思い入れがあって手放したくない!
という場合は、こんな方法で没収を回避することも、一応できますよ。
- チェックインカウンターに戻って預け直す
- 郵便局から郵送する
- 手荷物一時預かりサービスに預ける
一応、というのは、手続きがめんどうだったり、時間的・金銭的なロスが大きいからです。
詳しく見ていきましょう。
チェックインカウンターに戻って預け直す
どうしても没収されては困る!という場合は、チェックインカウンターで預け直すことができます。
一度預けたスーツケースを引き戻すことはできないので、はさみだけを専用のケースにいれて目的地まで送ってくれますよ。
目的地に着いたら、はさみが入ったケースを受け取るのを忘れないでくださいね。
郵便局から郵送する
チェックインカウンターが混んでいる場合は、再度並んでいると時間的なロスが大きく危険です。
その場合は、郵便局から自宅などに郵送する方法もあります。
たいてい、空港には郵便局がありますので、最終手段として利用するのはアリですね、
旅行先で使うことはできませんが、没収されるという最大のピンチは切り抜けられます。
手荷物一時預かりサービスを利用する
手荷物一時預かりサービスに預けるという方法も、あるにはあるのですが…
なんと、いちばん小さいサイズで1日当たり400円!
数日間の旅行であれば、はさみを預けるだけで数千円になってしまうので、現実的ではありませんね。
参考までに、JAL ABCの手荷物一時預かりサービスについてはこちらをどうぞ。
いずれの方法も、いったん手荷物検査場から退場し、はさみの対応後に、再度手荷物検査場に並ばなければいけません。
十分に時間があるときに限ります。
はさみの対応をしていて、飛行機に乗り遅れてしまっては本末転倒です。
たかが数100円のはさみのために旅行に行けなくなってしまったら、泣くに泣けませんよ…
いさぎよく、没収ケースに入れてオサラバ!する覚悟も必要です。
【体験談】空港で没収されたはさみの数は、いざ知らず…
こんなことを書いていて、さぞかしはさみの取り扱いには注意をしているのだろうと思われているかも知れません。
が、じつは私、何度もはさみを没収されています…!!
添乗員は、ドラえもんのポケットのごとく、いろんなものを持っている人が多いです。
筆記用具だって、一通りのものは揃えて持っています。
私の場合、当時は清算書にレシートを貼らなければならず、はさみと糊はマストアイテムでした。
(今もそんなアナログなのだろうか…)
それで、うっかりペンケースにはさみが入っているのを忘れて、みごとに検査に引っかかって没収されてしまう、という事態です。
そんなわけで、没収されては買って、没収されては買って…を繰り返してしまっておりました。
没収されたはさみの運命は…?
持ち主がうっかり手荷物に入れたままにしてしまったために、没収された哀れな刃物ちゃんたち。
ふと、あのはさみたちはどうなってしまうのかな…と気になり、調べてみました!
すると!
「飛べなかったハサミ」として、子ども施設などで使われていることがわかりました!
飛べなかったハサミってネーミングがステキよね
すべてが再利用されているわけでは無いと思いますが、次なる活躍の舞台が用意されていて、なんだかほっこり、温かい気持ちになりました。
同時に、何本ものはさみを没収されてしまったことを深く反省しております…
こんな人は注意!はさみがカバン入ってない??
一般の観光で、はさみを持って行く人はそんなに多くはないと思いますが、こんな人は普段からはさみを持っていそうなので気を付けてくださいね。
うっかり、カバンにはさみが入ったままになっているかもしれません。
- ペンケースを持ち歩いている学生さん
- 工作が大好きなお子さん
- 離乳食はさみを持っているママさん
- 登山やキャンプなどアウトドアではさみやナイフを使う人
飛行機に乗る前に、はさみが手荷物に入っていないか、念のため確かめてみてくださいね!
剃刀や爪切りは飛行機に持ち込める?
剃刀や爪切りも、刃物類ではありますが、これらは飛行機に持ち込むことができます。
電動剃刀も持ち込みできますよ。
比較的日程が長い旅行の場合は、爪切りがあると安心ですよ。
私は、旅行中は野菜不足などからサカムケができやすい体質なので、爪切りはよく使っていました。
まとめ:飛行機にはさみは持ち込めない【原則】。刃体6㎝以下なら持ち込める
今回は、飛行機へのはさみの持ち込みについてまとめました。
安全上の面から、飛行機にはさみを持ちこむことは原則できません。
旅先ではさみが必要な場合は、あらかじめスーツケースに入れて預け荷物にしましょう。
ただし、刃体6㎝以下で、先端が丸くなっているものであれば、持ち込みができます。
持ち込み制限はありますが、はさみは、爪や眉を整えたり、旅行先で買ったお土産や洋服のタグを切ったりと何かと重宝します。
旅の七つ道具として、持っていて損はないはずです。
参考になれば嬉しいです。
不明な点があれば、問い合わせフォームからご質問も受け付けています!