この記事は、留学したいという気持ちを、一番身近な存在である親に反対されてしまって、夢を諦めかけそうになっている高校生に向けて書いています。
留学を認めてもらうには、留学に対して親が持っている不安や疑問を解消することが一番です。
まずは、留学に反対する親の気持ちを知りましょう。
そして、留学に対して親が抱いている不安や疑問を解消するための行動を起こしましょう。
不安や疑問が解消されて安心できれば、きっとご両親も留学に納得してくれるはずです。
この記事では、高校3年生の時に1年間フィリピンに留学した私が、どのように親を説得させたのかをまとめています。
私も、親と何度も話し合いを重ねて、私自身の行動も変えて、留学を実現させました。
あなたにもできないはずがありません。
一緒に親に納得してもらう方法を考えましょう。
どうせ行くなら、応援してもらわないと!
親はいつだって子どもの味方です。
【この記事を読めば分かること】
- 高校留学に反対する親の気持ち
- そんな親を説得する方法
- あなたの留学に対する情熱
留学したいけど、親に反対されて諦めようとしているあなたが、これを読んでアクションを起こして留学を実現することを願っています。
もし、この記事を読んで、ご両親と話をして、それでも説得できなかったら、お問い合わせフォームでも、TwitterのDMでも、何でも構わないので連絡してくださいね。
一緒に留学を認めてもらう方法を考えましょう!
私も高校留学を親に反対されました
私が高校生で留学したのはもう20年も前のことですが、当時のやり取りは今でも鮮明に覚えています。
留学したいと相談したものの、あっけなく反対されてしまいました。
理由は、こんなところでしょうか。
- お金の工面はどうするの?
- 安全面は大丈夫なの?
- 帰国後の進路はどうするのよ?
- 何のために留学するの?今じゃなきゃダメ?
- 本当に大丈夫?
今思えば、心配だからこその反対意見だと思います。
でも当時は、子どもの夢を親が応援してくれないなんて!!とすごく腹を立てていました。
思春期と重なっていたこともあり、うまく自分の感情をコントロールできなかった部分もあったと思います。
最終的に、私の場合は親が納得してくれ、高校留学ができました。
留学した経験は、私の人生にとって今でも大きな財産となっています。
あの時、ちゃんと向き合って両親と話し合って良かった。
両親からの反対を理由に、留学を諦めなくて良かった。
心からそう思います。
だから、私はあなたにも、高校留学を経験して、人生の糧としてほしいと思っています。
今では私も2児の母となり、留学を反対した当時の親の気持ちも、少しは理解できるようになりました。
可愛いわが子が海外に行くなんて心配。
当然です。
だからこそ、きちんと向き合って、話し合って、親に認めてもらってから留学を実現させてほしいのです。
せっかく行くのなら、ご両親も納得した上で実現させて、応援してもらってください。
いつだって、親は子どもの最大の理解者であるはずなのですから。
高校留学に反対する親の気持ちを知ろう
高校留学に反対する親を説得するには、まず、なぜ留学に反対しているのかを知る必要があります。
ご両親だって、やみくもに反対しているわけではないはずです。
先ほど紹介した我が家の例は、あなたのご両親にもあてはまるでしょう。
親が高校留学に反対する5つの理由
- 費用面:お金の工面はどうするのか
- 安全面:行先は安全なのか
- 進路面:帰国後、どうするのか
- 目的意識:何のために留学するのか、なぜ今なのか
- 漠然とした不安:本当に大丈夫?
反対する理由はいろいろあると思いますが、たいていはこのいずれかのはずです。
まずは、なぜ、ご両親があなたの留学を反対しているのかを知りましょう。
そうすれば、ご両親の不安や疑問を解消する方法がわかります。
不安や疑問が解消し、安心できれば、ご両親も納得してくれますよ。
高校留学に反対する理由①:費用の問題
反対される理由の一つに、費用の面があります。
期間や行先にもよりますが、留学には数百万円かかることも珍しくありません。
本来、親は子どもの夢を応援したいものです。
しかし、金銭的にどうしてもそれが難しく、反対せざるを得ない親の気持ちも理解できます。
子どもにお金の心配をさせたくないという気持ちから、反対している理由がお金の問題だということをハッキリと言わない親もいるかもしれません。
そうすると、子どもとしては、なんでダメなんだ!と理解してもらえないことへの怒りが大きくなってしまいますよね。
また、金銭的に余裕があったとしても、一体トータルでいくらかかるのかが明確ではないために、認めたくても認められないということもあるでしょう。
語学学校に通うなら学校の授業料がいりますし、公立高校に通うなら基本的には無料です。
また、寮だと費用が発生しますが、ホームステイだと無料です。
どのようなスタイルの留学かによって費用が異なるため、それらを理解できていないと全体像が見えません。
さらには、その国で生活するには、月々いくらくらい必要なのか、物価水準なども親は想像もつかない状況でしょう。
全体的な見通しが立っていなければ、あながた「留学したい」といくら熱く語っても、なかなか納得してもらえません。
高校留学に反対する理由②:安全面の不安
親元を離れて一人で海外で生活するとなると、当然親は安全面で心配します。
まして、その国についてよくわからなかったり、ニュースなどで事件などが報道されていたりすると、なおさら心配です。
日本は、世界でも安全な国の一つです。
私も、海外添乗員として世界中を添乗してきましたが、カバンを自転車のかごに入れたまま走ったり、ビュッフェでカバンを椅子に置いて席を離れても、ひったくられることはありません。
海外だと、あっという間にひったくられてしまいます。
日本でのほほんと生活してきたあなたが、ひとりで海外に出て、無事に生活できるのか、事件などに巻き込まれたりしないのか、そのような心配は尽きません。
高校留学に反対する理由③:進路への不安
半年から1年以上の長期留学をする場合は、帰国後の進路として、「進級」するか、「留年」するか、2つの方法があります。
単位認定で進級する場合は、入学時の同級生と一緒に進級し卒業できますが、留学中の日本での学習が抜けているので、大学一般受験をする場合には学習の遅れを取り戻すのが大変です。
休学して留年した場合は、日本の高校に3年間在籍することで、大学受験の準備に余裕ができ、選択肢が広がりますが、同級生一緒に進級または卒業できないデメリットがあります。
「留年」という言葉がもつネガティブなイメージから、「留年」すると大学受験や就職に不利になるのではないかと考える親御さんが多いのは事実です。
かといって、「進級」すると、学習の遅れを取り戻すことが出来ずに、大学受験に失敗してしまって結局浪人してしまうのでは?と心配します。
その結果、「そんなことなら、何も高校生の今留学しなくたって、大学になってからでもいいんじゃないの?」という反対意見になるわけです。
高校留学を実現させるためには、帰国後の進路についてもしっかりと考えておくことが親を説得させるポイントになります。
高校留学後の進路については、こちらの記事に詳しくまとめたので参考にしてくださいね。
高校留学に反対する理由④:目的が不明瞭
あなたのご両親は、あなたが高校生で留学したい理由を理解できていないのかもしれません。
なぜ留学するのか、留学してどうなりたいのか、留学の目的はしっかり定まっていますか。
そして、しっかりとご両親に伝わっていますか。
単に、「英語を上達させたいから」と言う理由だけでは、反対されますよ。
それであれば、英会話教室に通えばいいわけですから。
今ではオンライン英会話で、日本にいながらいくらでも世界と繋がる方法があります。
でも、あなたが留学したい理由は、きっと語学力の上達だけではないはず。
あなたが、わざわざ留学してまで手に入れたいことは、何ですか。
また、留学するなら、大学生や社会人になってからでもいいのでは?と思っている親は多いです。
なぜなら、多くの親は、高校生で留学すると、大学の受験勉強に遅れが出てしまうのではないかと心配しているからです。
なぜ、高校生である今、留学したいのかも伝えなければ、親は納得しません。
高校生で留学するメリットとデメリットについては、こちらの記事にまとめていますので、あわせて読んでみてくださいね。
高校留学に反対する理由⑤:まだ子ども
最後は、留学に対してというよりも、あなたがまだまだ可愛い子どもで、留学に行くには若すぎると思っているからです。
例えば、「家のこともロクに手伝わないのに、ホームステイなんてできるの?」とか、「毎朝、起こしてもらっているアンタが、ひとりで起きて学校にいけるんかいな?」などなど。
(もし、家のことをちゃんと手伝って、自分でちゃんと朝起きて学校に行っていたらごめんなさいね。私は、全然自分のことが出来ていませんでした。)
どんなにあなたがしっかりしていたとしても、親から見たらまだまだ可愛い子どもなんですよ。
だから、本当に大丈夫なの?って思ってしまうのは、仕方がないことです。
大学生や社会人になって、もう少しいろんな経験を積んでからでもいいんじゃない?という意見が出てくるのは当然です。
そんな親に留学を認めてもらうには、日ごろの言動を変えて、これなら行かせても大丈夫かなと思ってもらうことが、最後は一番大切なことだと思います。
高校留学に反対する親を説得する方法5選
ここまでは、留学に反対する親の気持ちを考えてみました。
相手を説得するには、まずは相手の気持ちを理解することが大切です。
反対する親の気持ちも理解しつつ、あなたの留学に対する情熱を伝えましょう。
ここからは、留学に反対する親に納得してもらうために私が実際にやったことを紹介します。
また、親の立場になったからこそ「こういう風にしたら、親として安心できるよ」という視点もいれてみました。
高校留学を反対する親を説得させる5つの方法
- 費用面の対処法:留学費用の負担を減らす努力をしよう
- 安全面の対処法:正しい情報を収集しよう
- 進路面の対処法:進級or留年 自分の軸を持とう
- 留学の目的を言語化しよう
- 親を安心させる言動をしよう
対処方法①:留学費用の負担を減らそう
高校留学の場合、費用のほとんどは親に負担してもらうことになりますね。
そのため、「費用が工面できない」と言われて、留学を諦めてしまう人が多いのも現実です。
でも、簡単に諦めないでください。
あなたの留学に対する想いは、そんなものですか?
本当に実現させたければ、がむしゃらに行動してみましょう。
私が実践した方法を含め、費用面で親に納得してもらう3つの方法を紹介します。
留学費用を抑えるためのアクション
- 奨学金を手にする
- 留学プラン(行先や期間)を変更する
- 自分でアルバイトをする
奨学金を手にする
いちばん効果的な方法は、奨学金を手に入れることです。
今は、国を挙げて若者の留学を応援する「トビタテ!留学JAPAN」プログラムなど、返済不要の奨学金制度も多くあります。
住んでいる市町村や、留学財団などでも奨学金を扱っているので、ぜひ確認してみてくださいね。
資料は文字ばかりで読むのが大変かもしれませんが、挑戦する価値はありますよ。
私の場合は、可能な限り費用がかからず留学できる方法を探しました。
その結果、当時としてはまだ珍しかったフィリピンを行先に選びました。
フィリピンであれば、
- 英語が公用語である
- 生活コストが安いため、現地での費用が欧米に比べて安い
- 交換留学の制度を利用して、1年間ホームステイが可能
- 留学財団主催の返済不要の奨学金が得られる
などのメリットがあったためです。
結果的に、奨学金を得ることができ、金銭的な部分で親を説得することができました。
私の場合は、奨学金を得て留学できる国がたまたまフィリピンだったので、留学先がフィリピンとなりました。
私にとって「どこに留学するか」というのはあまり重要ではありませんでした。
「奨学金を得て留学できる」というところに魅力を感じて、フィリピンに決めました。
このように、自分にとって譲れないことと、譲っても良いことを明確にしておくことで、さまざまな可能性が拓けてきます。
留学プランを変更する
留学に一体いくら必要なのか、全体的な金額が見えていないので反対するケースも多いです。
面倒ですが、ビザ代や航空券代、現地の授業料、1か月の生活費、保険代など、すべて書き出して、トータルでいくら必要なのか見通しを立てましょう。
費用の全体像が明確になったところで、留学の費用を抑えるために、留学のプランを変更するのも一つの方法です。
例えば、1年間の留学が費用の面で難しければ、数か月に短縮することで費用を抑えられます。
高校生で留学をする、という経験そのものが素晴らしいことなので、留学できないくらいなら、数か月でも数週間でも経験した方がプラスです。
また、アメリカやイギリス、カナダなどが英語を学ぶ留学先としては一般的ですが、私が留学したフィリピンのように、英語圏でも比較的コストを抑えられる国もあります。
行先にこだわりすぎず、物価や授業料が安い国から行先を選ぶというのも方法です。
自分で全てリサーチをするには限界があるので、信頼できる留学エージェントの力を借りた方がスムーズに進むでしょう。
留学エージェントの夢カナ留学は、業界最安値であなたにぴったりのオーダーメイド留学を提案してくれます。
期間も1週間から可能なので、夏休みなどを利用した短期留学も可能です。
無料でカウンセリングが受けられるので、留学のプロと一緒に、自分に合ったプランを考えてみるといいですよ。
もし、他でとった見積もりが高いと感じているのであれば、費用の見直しも提案してくれます。
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自分でアルバイトをする
高校生のアルバイトで稼げる金額はしれていますが、アルバイトができる(学校が許可している)環境なら、アルバイトでお金を稼ぐことも方法の一つです。
そこまでして、留学がしたいんだという本気度を、親には見せることができます。
また、あなた自身もお金を稼ぐ大変さを知ることで、留学費用を捻出することがどれだけ大変なことなのか、少しは理解できると思います。
対処法②:正しい情報を収集しよう
留学先の治安や安全面について、親が心配しているのであれば、正しい情報を共有することで、親を安心させましょう。
正しい情報を得るためのアクション
- 公式サイトやSNSで情報収集
- 留学体験者から話を聞く
- 留学説明会に一緒に行く
- 留学エージェントに相談
- 連絡方法や連絡頻度を確認
公式サイトやSNSで情報収集
情報は、その国の大使館や、政府・公的機関がオフィシャルに発信している情報を信用するようにしてくださいね。
その上で、今はSNSで体験談などを簡単に集めることができるので、参考にすると良いでしょう。
私は、行先がフィリピンだったため、治安に関してはかなり心配されました。
しかし、利用する留学団体は、フィリピンでの生活について、以下のような条件を設けていることを伝えることで、親も納得してくれました。
- ホームステイ先では、学校に行くのも親が車で送迎する
- ホームステイ先の家族と一緒でなければ、出歩かない
ちょっと特殊な環境かもしれませんが、「ホストファミリーと常に行動をともにする」ことを約束することで、親を説得することができました。
留学体験者から話を聞く/説明会で話を聞く
また、実際に留学経験者から話を聞く機会を設けたり、留学説明会に親と一緒に行くなどして、親にも留学や留学する国について知ってもらうことが大切です。
私の場合は、実際にフィリピンに留学した先輩に話を聞けたことが、とても良かったです。
その際、留学した本人とその親御さんにも同席してもらいました。
親同士で話し合うことで、子どもの留学への不安や疑問を解消できたことが、私の親にとっては大きかったようです。
もし、身近に留学体験者がいたら、ぜひ話を聞く機会をつくってみてくださいね。
私で良ければ、ZOOMでもなんでも、体験談を語りますよ!
自分で留学体験者を見つけるのが難しい場合は、留学説明会などで話を聞いて情報を集めるのも良い方法です。
留学エージェントに相談
留学エージェントに相談するのも一つの方法です。
留学エージェントは、留学のプロ集団ですから、あなたが一人で頑張るよりも、話を聞いた方がはるかに効率が良いです。
留学エージェントはいろいろありますが、留学中のサポートが充実しているところを選びましょう。
慣れない海外での生活は、何かと悩みや問題も多く、ひとりで解決するのはやはり不安ですよね。
充実したサポートが受けられる留学エージェントであれば、親も安心して送り出すことができます。
連絡方法や連絡頻度を確認
今では、LINEなどでいつでも連絡が取れる状況ですので、緊急時の連絡方法などを確認しておくことも安心に繋がります。
また、定期的に連絡を取り合うことを約束しても良いでしょう。
ただし、日本語での過剰なやり取りは、せっかくの留学体験を台無しにしてしまうので、気を付けてくださいね。
対処法③:留学後の進路「留年or進級」自分の軸を持とう
多くの親は、高校生で留学すると、その後の進路に不利になると考えています。
特に、留学先で単位認定を受けず、帰国後に1年間留年をした場合、受験や就職に不利になると考えている人が多いようです。
これは、「留年」という言葉がもつネガティブなイメージのせいです。
また、「進級」したとしても、受験勉強に遅れが出てしまうのではと心配されます。
その結果、「なにも高校生で留学しなくても、大学や社会人になってからでもいいのでは?」という意見になります。
高校留学に反対する親を説得するには、高校留学後の進路についても自分の考えを整理しておくことが大切です。
留学後の進路については、こちらに詳しくまとめています。
あなたが将来どのようなことをしたいのか、それを叶えるためにはどんな大学に行ってどんな勉強をするのかをしっかりと考えましょう。
そのうえで、受験のための準備期間として、「留年」した方が夢に近づくのであれば、堂々と留年して、勉強をすればよいのです。
留年せず、そのまま「進級」しても受験の準備が出来るのであれば、不必要に高校に長くいる必要はありません。
すべては、あなたが将来どうしたいのかを考えて「進級」か「留年」かを考えましょう。
対処法④:留学の目的を言語化しよう
留学に反対する親に納得してもらうには、何のために留学をしたいのか、留学の目的をしっかり設定しておくことが大切です。
留学の目的を明確にしておくことは、親を説得させるだけでなく、留学を成功させるためにも大切なことです。
これを機会に、もう一度、あなたが留学したい気持ちを整理しておきましょう。
話し合いの際には、次のようなことを具体的に話すと効果的ですよ。
親を説得させるために考えをまとめよう
- なぜ高校生で留学したいのか
- なぜその期間なのか
- なぜその国なのか
- 治安は大丈夫なのか
- 留学に行くメリットは?
- デメリットは?その対処法は?
- 費用はいくら必要?
- 留学をして何が得られる?
- 留学をどう活かす?
- 将来どんな仕事につく?
パッと思いつくだけでも、たくさんのことを考えなければいけません。
大変だと思いますが、一つ一つクリアにしていくことは、自分の留学したい気持ちと向き合うことにも繋がります。
ぜひ、じっくり考えて、ご両親にプレゼンしてみてください。
自分の思いを整理して、留学したい想いをしっかりと伝えることが大切です。
自分の言葉で表現できるのがベストですが、ぼんやりとしていてうまく言葉にできない場合は、諸先輩の声を参考にしてみましょう。
「トビタテ!留学JAPAN」のプロジェクトリーダーでもある船橋力さん著『トビタテ!世界へ』は、留学を経験した高校生の体験談をはじめ、留学の魅力や意義、留学が若者を成長させる理由がびっしり詰まっています。
留学に興味があるなら、ぜひ読んでおきたい一冊です。
対処法⑤:親を心配させないように行動しよう
高校留学に反対する親は、あなたの日頃の生活態度から、「本当にやっていけるの?」と不安になっているのかもしれません。
留学中はホームステイ先や寮で生活するようになります。
あなたは日ごろから自立して生活をしていますか。
毎日、親に起こされたり、食事や掃除、洗濯すべてをご両親に頼っていませんか。
そのような生活態度では、いざ留学してもちゃんとひとりでやっていけるのか、心配されても仕方がありません。
偉そうなことを言っていますが、恥ずかしながら、私はそうでした。
留学を決めてからは、簡単な食事を作ったり、自分の部屋を整理整頓したり、身の回りのことはできるだけ自分でやるように心がけました。
そうすることで、留学への本気度を親に示そうとしました。
自分の生活スタイルも見直すことは、案外大切なことです。
高校留学は親にも覚悟が必要なんです
ご両親は、ただただあなたのことが心配で、反対しているのかもしれません。
未成年の我が子を、海外へ送り出すのは、親として相当の勇気がいります。
あなたがまだ高校生なら、そのことはよく理解しておいてくださいね。
そんな私も、当時は自分のことばかり考えて、親の気持ちなんてよくわかりませんでした。
留学すると覚悟を決めたからには、「絶対にやってみせる」「大丈夫!」と信じていました。
2児の母となった今では、1年間も留学に送り出してくれた親の決断は、相当の思いがあったんだろうと理解できます。
「寂しいから留学なんてしないで」とは、親は言いませんよ。
でも、きっと心の奥底には、寂しさがあります。
この気持ちを理解しようとしなければ、いくら話し合いをしてもうまくまとまりません。
高校生のあなたにとっては少しウザいしかもしれませんが、親の気持ちもわかってあげてくださいね。
そして、ご両親が安心して留学に送り出してくれるように、あなたの行動を変えていきましょう。
それでも反対されたら、留学は諦める?
文部科学省初等中等教育局国際教育課の調査によると、学修活動を目的とした短期の海外研修(修学旅行は除く)を含めた高校在学中の留学数は、2017年度に46,869人となり、過去最高となりました。
2017年の全国の高校生の数は、約328万人です。
つまり、全高校生のうち、留学経験者はたったの1.4%しかいません。
さらに3か月以上の長期留学経験者は4,076人と、全体の0.14%です。
具体的な数字は、説得力が増します。
この事実を、ぜひご両親にも話してみてください。
あなたは、それだけ貴重な経験をしようとしているのです。
留学してどうしたいとか、なぜ留学したいのかとか、そのために何をするべきだとか、考えることが多くて大変ですよね。
留学エージェントを比較したり、費用を計算したり、奨学金について調べるのも投げ出したくなってしまいますね。
ましてそれを、留学に反対している親に説明しなければいけないなんて、本当に面倒臭いことだと思います。
でも、親に反対されて、なかなか意見が通らず悔しいと思って、この記事をここまで読んでくれたのなたら、あなたの留学に対する想いはそれだけ本気だということです。
だから、ここで諦めずに、他に方法が残っていないか、もう少し考えてみましょう。
きっと実現できます。応援しています!
不明な点があれば、問い合わせフォームからご質問も受け付けています!