海外添乗員の空港でのあいさつを知りたい
最初のあいさつで、お客様の心をグッとつかみたい
この記事では、海外添乗員として約10年間、103ヵ国を案内してきた私が、あなたのこんなお悩みを解決する内容をまとめました。
この記事を読めば、
- 空港での具体的な挨拶例文
- 挨拶のポイント
- お客様の心をグッとつかむテクニック
が分かります♪
空港はお客様と会う最初の場所。
そこでの案内をビシっと決めて
この添乗員さん、信頼できる!
と思ってもらえれば、そのツアーは成功したようなものですよ。
いいスタートを切れるように、何度も練習をして、しっかりイメージトレーニングをして臨みましょう。
ツアーの成功を祈っています!
海外添乗員の空港あいさつのポイント
ズバリ。空港でのあいさつは添乗員を印象づけるとっても大事な場面。
このあいさつによって、お客様は今回の旅行に同行してくれる添乗員がどんな添乗員なのか見極めています。
「この添乗員は、頼りがいがあるな!仕事が出来そうだ」
「なんだかちょっと、頼りがいがないな…大丈夫かな…」
こんなふうに、ジャッジされていますよ。
ここは何としても成功して、お客様からの信頼を得たいですよね。
案内事項をしっかりと整理して、スムーズにご案内できるように何度も練習して臨みましょう。
空港で集合した際のあいさつでは、次のことを案内します。
- ツアー参加のお礼
- メンバー紹介(ここでは全員の人数程度)
- 搭乗開始時刻と搭乗ゲート
- 搭乗便の案内(機内食、所要時間)
- 自分の座席
- この後の流れ(セキュリテイチェック →税関 →出国審査 →搭乗ゲート)
この中でも特に、搭乗開始時刻と搭乗ゲートの場所を意識づけることが大切です。
遅刻してしまうと乗り遅れてしまうこともあるため、注意喚起をしっかりと行いましょう。
大切な部分は何度も繰り返したり、視覚でも確認してもらうことで伝達ミスを防ぎます。
海外添乗員の空港あいさつ例文
それではさっそく、私が実際に空港で行っていたあいさつの例文とポイントを紹介していきます。
【AF345便を利用してフランス・パリに向かう】状況設定でいってみましょう~
ツアー参加のお礼と自己紹介
改めまして、皆さまこんにちは。
このたびは「〇〇会社主催 〇〇ツアー」にご参加いただきまして、まことにありがとうございます。
私は今回同行いたします添乗員の〇〇と申します。
皆さまの旅が楽しいものになるよう精一杯努めまてまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。
メンバー紹介
今回の旅のメンバーは、〇名様での出発となります。
ご夫婦の方が〇組様で、ご友人同士が〇組様、おひとり参加の方が〇名様いらっしゃいます。
これから〇日間は、皆様ご一緒の運命共同体でございますので、一緒に旅を楽しみましょう!
ある程度ベテランの域になると、「運命共同体」のあたりでクスっと笑いが出てきます。そうなれば、「自分勝手な行動はご遠慮くださいね」などと言って笑いを取ります。
搭乗開始時刻と搭乗ゲート
早速ですが、今回皆さまがご搭乗する飛行機を一緒に確認いたします。
お手元の搭乗券をご確認ください。
今回ご搭乗いただく便はAF345便、エールフランスの345便でございます。
搭乗ゲートは〇番、搭乗ゲートは〇番です。
開始時刻は、〇時〇分、〇時〇分です。
この時間に遅れますと、搭乗できなくなる可能性がありますので、十分にお気を付けください。
とにかく大事なことは繰り返す!便名は、2レターコードと航空会社名と両方伝えるなどの工夫しましょう!
搭乗便の案内(機内食、食事)
成田空港を11時30分に出発し、約11時間ほどでフランスのパリに到着いたします。
途中、機内食が2回ございます。
1回目は、離陸後約2時間で温かいお食事のサービスです。2回目は到着2時間前に軽食のサービスがあります。
アルコール類も無料ですので、機内でのお食事もどうぞお楽しみください。
上空では気圧が低くなり、酔いが回りやすいとされています。くれぐれも飲みすぎにはご注意ください。
温かいお食事のあとは消灯となります。長時間のフライトとなりますので、どうぞゆっくりとお過ごしください。
アルコールが有料の場合:アルコール類は有料となりますので、ご注意ください。お支払いはクレジットカードのみとなります。など
自分の座席
私の座席は、34C、34のCでございます。
機内でなにか問題がございましたら、ご遠慮なく声をおかけください。
この後の流れ(出国手続き案内)
それでは、この後の流れについてご案内いたします。
このご案内のあと、皆さまはあちらの「出発」と書かれたゲートより出国手続きをしていただきます。
出国審査は3ステップです。
指で1、2、3と示しながら
①セキュリティチェック ⇒②税関 ⇒③出国審査の順に手続きをお済ませください。
①セキュリティーチェックでは、パスポートと搭乗券の提示をお願いいたします。
国際線は、100mlを超える液体物や持ち込みできませんのでご注意ください。
ペットボトル等のお飲み物がある場合はあらかじめ飲み干していただくか、セキュリティーチェックの手前で破棄していただくようにお願いします。
100ml以下のものは、このように透明のジップロックに入れカバンから出してセキュリティーチェックを通るとスムーズです(自分のジップロックを見せながらやると効果的)。
②セキュリティーチェックの後で税関がございます。いらっしゃらないと思いますが100万円以上の現金をお持ちの方は申告をお願いします。
最後に、③出国審査となります。パスポートと搭乗券を係員に見せ出国スタンプを押してもらってください。
出国審査が終わりましたら掲示板の矢印に従ってゲートへとお進みください。
途中免税店がありますので必要なものがあればお買い求めいただけます。出国審査を終えた後であればペットボトル等お飲み物を購入していただいても問題ありません。
※乗り継ぎがある場合:ただし、乗り継ぎの際に、再度没収の対象となりますので必要分だけ買われることをお勧めいたします。
この後解散し、次に私が皆さまにお会いするのは搭乗ゲートとなります。
搭乗ゲートで皆さんが搭乗されるか確認いたしますので、時間に余裕を持ってお越しください。
搭乗時間と搭乗ゲートの再確認
もう一度確認いたします。
搭乗ゲートは〇番、搭乗ゲートは〇番です。開始時刻は、〇時〇分、〇時〇分です。
この時間に遅れますと、搭乗できなくなる可能性があります。十分にお気を付けください。
何かご不明な点がありましたら、私はこの後しばらくこちらに残っていますのでご遠慮なくお声掛けください。
それでは、これからどうぞよろしくお願いいたします。
海外添乗員の空港あいさつ まとめ
ツアーに参加されるお客様は、空港での手続きに不安を持っている人が多いです。
特に、海外旅行に不慣れだと出国審査の手続きがしっかり頭に入っている人はいません。
ステップ・バイ・ステップで、丁寧にご案内をすることで、
この添乗員さんは安心できるな
と思ってもらえるようにしましょう!
くれぐれも、ご案内のし忘れにより、お客様が手間取ってしまったり、お客様に恥をかかせることのないようにしたいものです。
よいスタートが切れるように、参考にしてくださいね!
ツアーの成功を祈っています!
不明な点があれば、問い合わせフォームからご質問も受け付けています!
不明な点があれば、問い合わせフォームからご質問も受け付けています!