海外旅行に行くと、日本とは異なるトイレ事情に驚くことがよくあります。
結論からいいましょう。
日本のトイレは世界一綺麗
と言われています。
日本では、ホテルやレストラン、商業施設はもちろん、公園の公衆トイレも綺麗ですよね。
筆者はよく子どもたちとよく公園に行きます。屋外でも気軽にトイレを利用できるのは本当に助かっています。
海外の公衆トイレは、使うのをためらってしまうほど汚れていることが多いです。
日本では、コンビニで気軽に借りることができますよね。
海外にはそうした習慣がなく、従業員専用だったりします。
この記事では、海外添乗員として103ヵ国を訪問してきた筆者が、世界のトイレ事情と旅行中にトイレで気を付けることを解説します。
事前にトイレ事情を知っておくことで、現地での衝撃を少しでも和らげましょう。
個人的には、そんなトイレの違いさえも、旅の楽しさとして受け入れる余裕があると、海外旅行はもっと楽しめると思っています!
便利な対策グッズも紹介しますので、現地で困らないように準備してくださいね。
これは困った!海外のトイレ事情を知ろう
海外では、こんなびっくりトイレに出くわします。
- 汚い
- トイレットペーパーがない
- 便座がない
- 便座が高い
- 扉もない?
- 有料
- トイレットペーパーを流さない
- トイレがない
日本とは文化や生活習慣が違います。
このようなトイレを否定するのではなく、そうしたものとして理解する姿勢が大切です。
郷に入っては郷に従え。
海外旅行に必要な精神です。
海外トイレで困った体験①:汚い
日本のトイレは世界一綺麗と言われています。
日本のトイレが標準になっていると、海外ではビックリしてしまうでしょう。
公衆トイレは、使うのをためらってしまうレベルのことも少なくありません。
トイレは、なるべくレストランやホテルで済ませておき、街中では利用しなくても良いようにしておくのが防衛策です。
どうしても公衆トイレを使う場合は、ある程度覚悟をして入りましょう。
海外トイレで困った体験②:トイレットペーパーがない
日本のように、どこにでもトイレットペーパーがあることは珍しいです。
ホテルの部屋や高級レストランには備えつけてありますが、街のレストランやカフェにはないことの方が多いでしょう。
ポケットティッシュは海外旅行の必需品です。
海外トイレで困った体験③:便座がない
便座がないのは、はじめは結構衝撃的かもしれません。
女性用のトイレであっても、便座がないことがあります。
これは、壊れているのではなく、そういうトイレです。
特に、イタリアやフランスなどヨーロッパに多いです。
お尻を付けずに、中腰で頑張りましょう。
ふくらはぎがぴくぴくしますが、何度か使っていると慣れてきます。
どうしても中腰に抵抗がある人は、除菌クリーナーなどでよく拭いてから利用するといいでしょう。
便座が冷たいので、びっくりしないようにしてくださいね!
海外トイレで困った体験④:便座が高い
また、北欧など長身の国では男性用の便座が高い、というのもよく聞きました。
私は女性なので、想像することしかできませんが、おそらく男性用で便座が高いのもとても不便だと思います…
海外トイレで困った体験⑤:扉もない?!
トイレットペーパーがない、便座がない、とナイナイ尽くしですが、極めつけは扉がないトイレです!
いわゆる辺境や秘境と言われる地や、アジアや南米の田舎の方で見かけます。
そうしたところに行く人は、ある程度覚悟はしていると思いますが、やはり初めて見ると衝撃的です。
扉があっても、扉をせずに使っている人もいて、ビックリすることもあります。
極めつけは、いわゆるニーハオトイレです。
扉どころか仕切りや壁もなく、便座もなく、穴が開いたところに横に並んでしゃがんで用を足すスタイルのトイレです。
中国の田舎に多く、用を足していると思わず隣の人と目が合ってしまうので、このような名前が付けられたんだとか。
中国に限らず、秘境や辺境の地では、同じようなトイレを見かけます。
なかなか勇気がいるトイレですが、ものは試しと挑戦するお客様もいましたよ。
中国では、特に北京オリンピックを機に、年々こうしたトイレは少なくなっています。
今後は、もうお目にかかることのない懐かしのトイレになるかもしれません。
扉があっても、床と扉の間が大きく空いていて、足元が丸見えのトイレもあります。
特にアメリカに多く、これは防犯上のためです。
向こう側から足元が見えてしまうので、なかなか落ち着いてトイレができませんが、これも一つの文化の違いと捉えましょう。
海外トイレで困った体験⑥:有料
日本では、たいてい無料でトイレが使えますが、海外では有料のことの方が多いです。
欧米では、トイレの前に自動販売機のようなものがあるので、それでチケットを買って利用します。
紙幣は使えないことが多いので、小銭を用意しておきましょう。
早くトイレに行きたいのに、小銭がなくてトイレに入れない!となったら悲惨です。
高速道路のサービスエリアなどでは、チケットを買ってトイレを済ませた後、そのチケットがサービスエリアのお店で金券として利用できることが多いです。
1ユーロでトイレのチケットを買って、トイレを利用したあと、カフェで3ユーロのコーヒーを頼んだ場合、チケットと2ユーロを支払えばよい、という仕組みです。
なかなか考えられたサービスだと思います。
東南アジアでは、トイレの前でティシュをくれる人がいる場合があります。
トイレットペーパーというよりは、ちりかみに近いかも。
怪しい人ではなくて、トイレを管理している人です。
ティッシュをもらう・もらわないに関わらず、チップを支払って利用しましょう。
ボックスが置いてあって、そこにチップを入れるタイプのところもあります。
海外トイレで困った体験⑦:トイレットペーパーは流さない
使用済みのトイレットペーパーは流さずに備えつけの箱に捨てるところも多いです。
これは、水圧が弱くて詰まりやすかったり、そもそも水洗ではないからです。
使用済みの紙が散乱したり、そこから臭いが発生するので、トイレが汚い原因となります。
東南アジアでは、バケツに入った水とひしゃくがおいてあります。
トイレを利用したら、ティッシュはゴミ箱に捨てて、便器を水で軽く流しておきましょう。
ヨーロッパなどでも、水不足などから水圧が十分でなく、トイレにティッシュを流さないようにお願いしている地域は意外と多いです。
うっかり、便器の中にティッシュを入れてしまった場合は仕方がありませんが、こうしたところでは、その土地のマナーに従ってゴミ箱に捨てるようにしましょう。
ちょっと抵抗があるのは、皆さん同じだと思いますけどね。
海外トイレで困った体験⑧:トイレがない
これは究極ですが、トイレがないところで用を足さなければいけないこともあります。
いわゆる、「青空トイレ」というやつです。
荒野をひたすらバスで移動するときや、奥地でトイレがない場合に、適当なところでバスを止めて、岩陰に隠れて…というパターンです。
最初は抵抗がありますが、一度体験するとその解放感に病みつきになる…かも?
汚れているトイレでやるよりも、よっぽど快適という声もあります。
機会があればお試しあれ!
海外のトイレで困らないために:対策グッズを用意しよう
海外のトイレは、日本のトイレ事情と大きく異なります。
日本のトイレほど、綺麗で安心して快適に利用できるところはありません。
海外旅行でトイレに困らないように、事前に準備しておくと便利なトイレ対策グッズを紹介します。
旅行先のトイレ事情を知って、あらかじめ準備しておくことで、少しは快適に利用できますよ。
水に流せるティッシュ
トイレットペーパーがないところが多いので、ポケットティッシュはマストアイテムです。
詰まり防止のため、水に流せるタイプを選びましょう。
トイレットペーパーホルダー
ポケットティッシュはトイレの際に利用しづらい、という人もいるでしょう。
そのような人には、アウトドア用のトイレットペーパーホルダーがおすすめです。
トイレットペーパーをそのまま収納できます。
オシャレなものや防水タイプなどいろいろあるで、好みに合わせて選びましょう。
ストラップ付のものは、首からかけてそのままトイレで利用できるので便利です。
便座クリーナー
便座が汚れていることもあります。
少しでも快適に利用するために、持っておくと安心です。
おすすめは大判タイプ!本当に汚れているので…
除菌シート/除菌ジェル
洗面台がなかったり、石鹸がない公衆トイレもあります。
手を洗えない環境でも、清潔にできるよう、持っておくと安心です。
コロナ以降は、必需品となりました。
ツアーでは旅行会社が用意していることもありますが、感染症対策として個人でも用意しておくと安心です。
携帯ウオッシュレット
どうしてもウオッシュレットが必要な人は、携帯用もありますよ。
携帯用トイレ
最終手段として、携帯用トイレを持っておくと安心です。
衛生面に不安を感じた際は、トイレ内で携帯トイレを使います。
また、辺境の地では、青空トイレとなることもあります。
そうした場所へ行く人は、ある程度覚悟をしているとは思いますが、持っておくといざというときに安心です。
災害時にも使えるため、備蓄用に持っておいて損はありません。
海外旅行中にトイレを使いたい!英語で何という?
トイレを探しているときは、切羽詰まっていることが多いです。
そんなときに、トイレを使いたいことがスムーズに伝わらなければ、死活問題。
とっさのひとことを覚えておきましょう。
アメリカでは、toiletは便器そのものを指すので、スマートな言い方ではありません。
また、Can I borrow the restroom? と言うと、「後で返します」というニュアンスがあるので不自然です。
添乗員付きツアーなら、定期的にトイレ休憩があり、添乗員に聞けば良いので心配ないですね。
とはいえ、自由時間などで急に必要になることもあるので、覚えておいて損はありません。
まとめ:海外のトイレ事情を知って、困った!を解消しよう
日本は世界で一番トイレが綺麗な国です。
海外旅行の際は、トイレは汚いものだとあらかじめ認識しておきましょう。
旅行先のトイレ事情を事前に確認しておくことで、現地での衝撃を最小限にとどめることができます。
トイレ対策グッズをあらかじめ用意して行くのが、賢く旅を楽しむコツです。
手指の除菌シートやトイレットペーパーホルダー、携帯トイレなどは、災害時の時にも利用できるので、旅行を機に用意するのもいいかもしれませんね。
ビックリトイレに出くわしたら、日本とは違うトイレを楽しむくらいのつもりで行きましょう!
郷に入っては郷に従え、の精神を大切に。
楽しい旅行になるといいですね。